独立までの話

【第一話】考えてもいなかったIT企業へ就職を決めるまでの話

2019年2月。

僕は新卒で入り約4年勤めていたIT企業を辞めて独立するという道を選んだ。

 

この決断をするまでにいろいろなことを思い、悩み、考え抜いた。

苦しんだ時を抜け、今の気分は想像していた以上に晴れやかだ。

 

最初に断っておくが、会社員として働いた時間は自分にとってかけがえのないものだった。

仕事を学び、社会を経験をし、同僚やお客さんなど新たな人との繋がりもできた。

 

だが一方で、会社員として働いていた時は“自分が自分じゃない感覚”に覆われていた。

その感覚は仕事を辞めるその日まで僕を苦しめ蝕んでいた。

『今、決断し行動しないとこの先必ず後悔する』そう思った。

 

そして

『人生は何が起こるか分からない。なら、自分のやりたいことをできる時にやろう。』

僕の出した結論だった。

 

今回は自分が経験してきたことをいくつかの記事に分けて書いていきたい。

自分の中で整理をし、前を向いて進んでいくために。

 

まずは大学3年生の夏、就職を意識し始めた時に時計の針を戻してみる。

やりたいことなど何もないままスタートした就職活動

大学3年の夏。僕は大学で一番大きな講堂にいた。

冬から始まる就職活動に向けて、大学が用意をしてくれた講師の講演を聞くためだ。

この時点で僕は就職活動をしていく意識はあったが、とてもぼんやりとしたものだった。

 

『将来やりたいことなんて何もないな…』

 

今、思えばこの時から「自分は何をしたいのか?」を考え続けていたのだと思う。

だが、この時は「会社に就職して、定年まで働いて、安定した生活をする。」という選択しかないと思っていた。

言うなれば世間一般に考えられている”常識”が正しいと信じて疑いもしなかった。

 

聞いていた講演の内容はほとんど覚えていないが、講師が言った一言だけはよく覚えている。

講師
講師
迷ったら最後は人で選んでください。あなたがその人に感じたことはその会社への印象そのものですから。

この時、やりたいことが何もなかった自分に「人で企業を選ぶ」という”軸”ができた。

そして最終的にはこの軸で僕は会社を選択することになる。

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時間潰しで選んだ会社との縁の始まり

季節は過ぎて12月、”就活”が解禁になった。

ここからはいよいよ企業説明会がスタートしたり、ES(エントリーシート)を書いたりと就活が本格化する。

何をしたいか分からない僕はみんなと同じように合同企業説明会に行き、就活サイトで日程が合う企業の説明会を見つけては聞きに行った。

 

『活動している内に”やりたい何か”を見つけよう。』

やりたい何かの検討もつかないまま行動していた。

そんな軽い気持ちだった。

 

しかし就活が始まり、1ヶ月が過ぎ2ヶ月が過ぎても自分の中でやりたいことは見つからない。

企業説明会へ行っても「2時間ムダにしたな…」と帰ることは何度もあった。

自問自答をしてもやりたいことが分からない、悶々とした日々が続いていた。

 

あっという間に季節は桜が開花間近の3月になっていた。

僕はあるIT企業の会社説明会に参加していた。

その会社説明会へ参加した理由は近場で他に聞きたい企業の説明会があり、その説明会までの時間潰しだった。

 

今、考えればひどい理由だ。

そのため、参加した会社への志望はおろか、IT業界への志望もなかった。

 

だが、不思議なものだ。

最終的にはこの時間潰しで選んだIT企業を就職先として選択するのだから。

練習のつもりが本気になっていった時間潰しの会社

時間潰しで選んだIT企業へのESは無事に通過して面接の連絡が来た。

全部で3回の面接(人事部 → 役員 → 社長)を通れば内定がでる。だがこの時点でも、僕の志望度は低いままだ。

役員まで行けば御の字。社長まで行けば万々歳といった感じだ。

 

『この会社はあくまで練習』

そんな思いしかなかった。

 

だが、面接が始まってみるとこの思いが大きく変わっていった。

なぜなら、この会社の面接は『一番会話をした』面接だったからだ。

予定時間は20分と聞かされていたのに、30分過ぎても話していた記憶がある。

面接官
面接官
ESに書いてある『経営者の心理について』っておもしろそうだね。ちょっと簡単にどんなものか教えてくれないかな。
面接官
面接官
もう少し時間ある?ごめんね。もう少しキミのことを聞かせてもらっていいかな?

他の会社のテンプレのような面接とは違い、多くの会話を通しての面接は自分をしっかり見てくれているようで嬉しかった。

 

さらにこの会社では面接が終わるとすぐに人事部から結果と内容のフィードバックがあった。

人事部
人事部
面接の内容からゆうきさんの○○な点を評価させていただきました。なので次回選考にぜひ参加いただけないでしょうか?

面接のフィードバックがあった会社は後にも先にもこの会社だけだった。

「自分をしっかり見てくれている…」そう考えると自分の中での志望度合いがどんどん上がっていった。

 

『この会社なら良い人たちに恵まれて仕事ができるかもしれない…』

素直にそう思い、そしてこの気持ちは正しかった。

結果的に職場の人間関係で悩むことは最後までなかった。

 

最終面接は社長との1対1だったが、ほぼ雑談だった。

とてもリラックスして受けていたのを覚えている。

 

『…通ったな。』最終面接が終わった瞬間に感覚で僕が思ったことだった。

そしてその日のうちに内定を貰った。

人で選び、考えてもいなかったIT企業へ就職を決めた

無事に内定は貰ったが、すぐには返事をしなかった。

なぜなら、同時進行でもう1社から内定を貰っていたからだ。

 

当時、僕は「モノづくり」になんとなく興味を抱きはじめていた。

『世の中に自分の作ったモノが出るのは誇らしいだろうな…』

そんな理由だった。

 

そして、そんな「モノづくり」を仕事にしている企業から内定を貰っていた。

正直に言えばやりたい仕事”だと感んじていたのはその企業の方だった。

 

だが、自分の中でストンと落ちないものがあった。

『やりたい仕事ではあるが人は…』

その企業は連絡が遅かったり、最終面接は1対7(社長、役員、部長クラス)で圧迫面接のようだったからだ。

 

印象は雲泥の差があった。

人で選ぶか…やりたい仕事で選ぶか…

 

数日悩んだ。そして僕は講師の言葉を思い出した。

講師
講師
迷ったら最後は人で選んでください。あなたがその人に感じたことはその会社への印象そのものですから。

『やりたい仕事でも人が良くなければ、楽しくないかもしれない…』

最後はそう思った。

 

僕は人という”軸”で会社を選んだ。

就活が始まった時は考えてもいなかったIT企業へ就職することを決めたのだった。

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▼この記事は僕の独立までの話の#1です。続きはこちら(全六話)▼
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札幌で活動するブロガー|新卒でIT企業に営業として入社▶札幌転勤▶仕事が原因で抑うつ状態になり退職▶独立| ブログ「なまら気まま」を運営|働き方で人生は180度変わると体験|人生に疲弊せず気ままに生きていく
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