独立までの話

【第五話】自分が自分じゃない感覚に覆われ、疲弊しきってしまった話

外は雪が舞い、再び北海道に長い冬が来た。

僕が北海道で経験する3度目の冬だった。

 

僕はモヤモヤが残りながらも変わらずに仕事を続けていた。

しかし、この頃になると仕事をしていても幸福感に包まれることはなかった。

会社と家の往復を繰り返すだけの毎日、営業として嬉しいはずの注文を貰っても達成感はない。

 

『何か違う…何かが引っかかる…』

答えのない迷路のような道に入っていた感覚だった。

 

だが確かなのは、仕事が楽しいという感情、やってよかったという気持ちは自分の中にはなくなっていた。

そしてこの頃から徐々に僕の身体と心に変化が出始めてきた。

ここでは僕が仕事に疲れ、疲弊しきってしまったまでの話を書いていきたい。

自分が自分ではない感覚に覆われるまで

僕が仕事を続けていた理由はいくつかあった。

  • 会社の人は良い人たちに恵まれていて人間関係のストレスがなかったこと
  • まだ、3年も働いていない(医療営業部では1年足らずしか働いていない)ので今後、面白いと思う場面が出てくるのではないかと期待したこと
  • 「自分のやってみたいこと。」の答えが出ていなかったこと

仕事はつまらないが、続けた方がこの先いいのではないか?と自分の中で考えていた。

 

そんなことを考えていた頃、僕は病気にかかり「急性胃腸炎」の診断を受けた。そして先生からこんなことを言われた。

先生
先生
胃腸炎はストレスが原因な場合もあるから、しっかり休んでね。

この時は2〜3日休んだら回復したので、気にもとめなかったがもしかしたらこの頃から身体の異変は始まっていたのかもしれない。

 

数ヶ月がたち、ついに社会人生活4年目を迎えていた。

だが、仕事の状況は一向に変わらない。

それどころか業務は増え、より悪くなっているようにも感じていた。

 

残業をして休日にノートパソコンを開いて仕事をしていることもザラにあり、週末は翌週の仕事を考えて憂鬱になるということが続いた。

 

「仕事…仕事…仕事…」

 

僕の頭の中はつまらない仕事でいっぱいになっていた。

休日は何をしても気分転換にはならず、今まで楽しいと思っていたものが楽しめないようになっていた。

自分が自分ではないような、そんな感覚だった。

 

そしてついに心の影響が身体にも悪影響を及ぼしはじめた。

寝付けない、身体が震える、吐き気がする…

こんな症状が常に出るようになってしまった。

 

この状況はしばらく続き、だましだましやっていたがさすがにしんどくなってきた。

僕は人生で初めて「心療内科」を受診することにした。

心療内科の先生
心療内科の先生
ちょっとうつ状態になっているわね…薬と通院で様子を見ましょう。

 

心療内科に行く時点で考えていなかったとはいえ、ハッキリと言われるとさすがにショックは大きかった。

僕は目の前が真っ暗になった。

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疲弊していた中で忘れかけていた目標を達成できた話

先生との話し合いの結果、仕事はしばらく続けることにした。

僕自身、納得したうえでの結論だった。

薬や通院のおかげで少しばかりか心身の調子も回復をしていた。

 

そんな時、僕のもとに一本の電話が来た。

お客さん
お客さん
あ、ゆうきさん。あなたが提案してくれていた案件、社内で稟議が通ったので契約の準備をお願いします。

相手は僕が初めて注文を貰ったお客さんだ。

 

僕が”唯一”と言ってもいい、仕事をしていて楽しいと思うお客さんだった。

そんなお客さんからの”大型契約”のプレゼントだった。

 

僕はすぐに契約書を準備して持っていった。

お客さん
お客さん
いつもありがとうございます!提案助かりました!今後も頼らせてくださいね(笑)

久々に自分が必要とされていると感じた。

そう言われるだけで単純に嬉しかった。

 

契約をして「ありがとう」と言われたのは、最後までこのお客さんだけだった…

今思えば、僕はこのお客さんに救われていたのかもしれない。

 

そしてこの案件が思わぬ副産物を産んだ。

上司
上司
ゆうきくん。あの大型案件が社内プレゼン大会に選抜されたよ。頑張ってね!

自分の中ではすっかり忘れかけていた目標だった。

 

これだけは「やりたい!」と強く思った。

身体の状態は回復してきたとはいえ、万全ではなかったがなんとか準備をしていた。

プレゼン大会本番までの数ヶ月は、もはや「やりたい!」という気持ちだけで動いていた。

僕は社内プレゼン大会の会場で順番を待っていた。

「あの場に立ってみたい。」と思った舞台が数m先の目の前にある。

 

自分の番になり登壇した。

僕はこの景色をずっと忘れないだろう。

10分ほどのプレゼンを楽しみ、無事に終了した。

 

「あの場に立ってみたい」という新入社員の時に立てた目標を達成できた瞬間だった。

満足感と充実感はもちろんあった。

 

だが、同時に心の中に大きな穴がポッカリと空いた感じがした...

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ゆうき
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札幌で活動するブロガー|新卒でIT企業に営業として入社▶札幌転勤▶仕事が原因で抑うつ状態になり退職▶独立| ブログ「なまら気まま」を運営|働き方で人生は180度変わると体験|人生に疲弊せず気ままに生きていく
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